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パシフィックフィルハーモニア東京
指揮 飯森範親
ヴァイオリン 高木凛々子
東京オペラシティコンサートホール

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64

本当は名フィルでローマの噴水?とともに聴くはずだった高木氏(コロナで人数制限が掛かって買えなかった)。リベンジ。
第1楽章はテンポが遅めで、その遅めのテンポにイマイチ噛み合ってない感じ。長い音符が短くなって、少し焦っているようにも聞こえた。第2、第3楽章はトントン拍子で進む。第3楽章も落ち着いたテンポ。こちらは地に足ついた感じで、最後も華やかに盛り上がった。
弓順が自分の持っているIMCのとだいぶ違った。少しダウンボウで音を多めに弾くのが彼女のスタイルっぽい。

アンコールはパガニーニのカプリース24番。上手だなあと純粋に思った。ソロのほうが個性が確立されててわかりやすい(筋が通ってる、と言えばいいか)。

真夏の夜の夢

なんとも楽しい演奏会だった。いつも小難しい顔してあーだこーだ言っているからなかやか純粋に楽しめていなかった。何かしら得るものはあって満足は毎回してるし楽しんでいるのだが。
曲は知っているがイマイチストーリーは理解していなかった夏の夜の夢。抑揚のある解説で曲想がとても楽しくわかりやすい。そして実演を聞きたかった名曲ラッシュ。特に結婚行進曲は一時期楽譜を眺めていたのもあって特に面白かった。
一番好きだったのは最初の合唱「舌先裂けたマダラ蛇」。後で振り返って旋律の分析をしたい。夜想曲のメロディの繰り返し構成はドヴォルザークも似ていると思った。ドヴォルザークやメンデルスゾーンのように芸術性と大衆性を併せ持つ曲を作る作曲家はとても尊敬する。夜想曲のホルンもほぼミスなしで完走。
テューバはとても小さめのやつ。Es管だろうか。スコアはオフィクレイド。

合唱は歌唱時のみマスクを外すスタイル。マスクはない方が圧倒的に良い。
ゲストコンマスはケルン・ギュルニッヒ管のお方。なんだか1stVnが頼もしくみえた。
パシフィックフィルはポップスや劇音楽も普段からやっているが、その経験によりこのような劇音楽も得意になったりするのだろうか。まあでも、指揮次第かな?