8/22 クラングフォルム・ウィーン
大アンサンブル・プログラム ー時代の開拓者たちー


ヨハネス・マリア・シュタウト「革命よ、聴くんだ(ほら、仲間だろ)」

https://youtu.be/8NnOHqW6Tsk
冒頭は色々な音が重なってかなりカオスになっているが、一定の間隔でドラムのリズム打ちであるカツカツ音を彷彿とさせる打楽器の音があった。それを頼りにひと山終えると暫く虚ろな中間部。
冗長に感じ始めた所でチェレスタ兼打楽器(金属板と鐘?)奏者がなにかに取り憑かれたように舞台上を徘徊しはじめた。初めは席から離れぼーっと客席を眺め、続いて指揮者の前を通り下手側舞台袖に入る。暫くしたら上手から客席を覗いたりした後に再び出てきて今度はマラカスをダラっと揺らしながら元のチェレスタの所に戻った。
徘徊するチェレスタ奏者を含む楽曲の意味は、プログラム・ノートを読めばわかりそうな気がしてくるのだがやっぱりよくわからない。

ミレラ・イヴィチェヴィチ「サブソニカリー・ユアーズ」

忘れた。

塚本瑛子「輪策赤紅、車輪」

これはよくわからなかった。何となく同じ音形が時間をおいて繰り返し出てきたりはわかった。ただ曲として謎だった。クラリネットなどの高音トリルで緊張の頂点を作ったかと思えば再び波に戻ったり。ああ、今振り返れば大きな波があったかも。高低を表しているような2つの特徴的なメロディ(ではないけど)があって、それが輪っかが回転する感じだったのかな。

武満徹「トゥリー・ライン」

他の曲よりは曲の因子同士のつながりがあってオーケストレーションもフルートの旋律?に対する使用を筆頭に色がある。ただ今回の他の曲に並べられてしまうと刺激が弱い。個性がないわけではないんだけど。
演奏後は指揮者がスコアを掲げて讃える。日本人向けの配慮も欠かさない笑。

ゲオルグ・フリードリヒ・ハース「ああ、たとえ私が叫ぼうとも、誰が聞いてくれよう…」

一番小さい銅鑼を布撥で叩いた音が、除夜の鐘にそっくりダナーと思った。他はほぼデカい箸みたいなやつでペチペチしていた。曲全体の印象は記憶が薄い。


どの曲も無調という同じ調べで飽きる。疲れた。それぞれの曲には面白いところがあるけど、演奏会全体でみたらつまらなさすぎる。

1階席は130人くらい。2階席もパット見同じ位いたかな。ヨハン・シュトラウスとマーラーや、クセナスキが取り上げられる日は癖が好きな人達で多少は増える予感。