実施日:2022年6月22日
補足:16小節目の1泊目はCのVI#3でもある

日記
 合ってるかは微妙です。勘です。
 これ以降和声見たいなという作品に出合えていません。めんどくさくてやりたくないというのが大きいですが…。でも知識を使わないと錆び錆びですわ。正直和声法は楽しくないです。縦の塊でみても、しょうがない。あまり意味がない。それぞれの旋律の動きを追うのが面白いのであって、VがIに進むとかで横のつながりを見ることは苦手です。それはわざわざメモ書しなくても、自然の成り行きで分かるので。私が好きなのは対位法的な作曲家なので、という言い訳じゃだめですか。対位法の学習を続けたら、もっと有益に感じることが出来そうではありますが。それでも強拍の時の条件がどうたらこうたらなので魅力的ではないですね。(鍵となる音以外の途中経過は、和声分析をしても効果が薄い、と言いたい。)和声は和声でも、大局的な流れを素早く把握できるようになりたい。
 そもそも、既存曲でも苦手なものがはっきりしています。好きな作曲家はニールセンとロット。他を強いて挙げるとマーラー5番以降、パレストリーナ、ブルックナー5番のみ、フランク、レスピーギ等。苦手なのはチャイコフスキー、レイフヴォーンウィリアムズ、シベリウス。これらは旋律自体の推進力が弱く、進行方向がわからず、展開がよく見えないのです。和声的とでもいいますか。(*)
 売れてないアマチュア作曲家(ポピュラークラシック問わず)を聞くと、もっと旋律に興味を持ったほうがいい、と思います。でも最近、旋律には自ずと和声がついて来るという考えを知って(※)、和声も侮れんなと思っとります。(そういえば全くの音楽初学者に旋律の作り方を説明する時は、和声音(さらに初心者向けには音階)から採るとよいと説明するのですよね。そうなると一時転調や借用和音を習わないと、基本音階・ダイアトニックコード以外の音が使えないということになってしまいます。)和声やコードの「理論」にハマってる職業作曲家を見かけますが、旋律は微妙です。それでも食っていけはするんですよね。コード理論に詳しくなっても旋律は上手くならないというのは間違いないかと。巷の旋律学の本はまだあまり読んだことがないので、読みたいです。
 ※シェーンベルク著の作曲の基礎技法だったかと思います。
 *さらに言語化すると、V→Iの進行を備えた旋律が細かく見た場合に登場しにくいということかもしれません。書きながら色々考えが浮かんできた

2023/5/4追記
 和声見てみたかった曲そういえばありました。ニールセンの「序奏と主題と変奏」、ジャン・ポール・エルテルの「無伴奏ヴァイオリンのための協奏曲」の2つです。ニールセンの曲はほとんど演奏されませんが録音がいくつかあります。ヒラリー・ハーンのライヴ録音も!
エルテルについては演奏機会は全く無く、録音については唯一オルガン曲がYoutubeにあったくらいかと。いくつか有志によるMIDI音源はありますが。。エルテルはおすすめに出てきたネット記事でたまたま知りました。

ニールセンについてはどこかの大学の授業のために作成された資料を見つけてしまいました。
Arizona State University : A performance guide for two solo violin works by Carl Nielsen: Prelude, Theme and Variations, Op. 48 and Preludio e Presto, Op. 52
この曲の自筆譜には和声記号が書いてあったそうです。未確認
https://ci.nii.ac.jp/naid/500000134146 カール・ニールセンの音楽 : ヴァイオリン作品を通しての分析と解釈
こちらの著者である緒方恵氏の校訂譜の注釈に書いてありました。全音から出版されてます。


エルテルの楽譜はこちらで見れます。個人の研究者兼収集家が公開しています。中間Andanteからはメロディーはなかなか美しいです。序奏的な部分は素材が多くて最初は煩雑に感じることでしょう。実はワタクシちょっと楽譜さらってます。人前で披露できるレベルには一生ならないかも。しかしなんといっても対位法が最高です。
江崎健次郎の交響的詩曲のスコアも所持しているようです。(ここで名前を見るまで知らなかった日本人作曲家)

エルテルを検索するうちに、ロマン派で演奏されていない作曲家について議論する変人が集う掲示板を見つけたのでついでに貼り付けておきます