感想

 ローマの謝肉祭は好きな曲なのですが、いまいちノリきれませんでした。ちょっと疲れが。。。ラヴェルのPf協奏曲も、ソロが始まってすぐに上手なことがわかりましたが割とすぐ寝てしまいました。これはもったいなかった。奏者にも申し訳ない。一応感想。音が全体的に柔らかく脱力を感じる演奏でした。次はモーツァルトを聞いてみたいです。

 休憩後一発目、ミヨーのバレエ音楽ですがこれは曲が面白くなかったです。予習無しでしたがロンド形式っぽいのはすぐにわかりました。しかしこのロンド主題的なものがくど過ぎる。半分くらいで完全に飽きました。特に変奏されているわけでもないし、あからさまな複調も、これ見よがしすぎてすぐにおなか一杯になりました。

 亡き王女のためのパヴァーヌは、ホルンは言うことなしですが、なんだか浮いている。響かないホールなのにtuttiが弱すぎだったかなと思います。ラ・ヴァルスはテンポや強弱に独特の味があって良かったです。かなり揺らしてたのではないでしょうか。

 今日の名フィルはいつもと響きが違っていて面白かったです。柔和な感じでした。これがカサドシュの手腕でしょうか。フランス系作曲家のオーケストレーションも勿論関係していいるのでしょう。ただ、独特な響きを引き換えに音量は犠牲になっていたと思います。何しろアンコールのファランドールが一番響きが明晰でよく聞こえてきました。カサドシュは87歳なのに姿勢が良く、スタスタ歩いてるのがすごかったです。ツイッターで公式が投稿した写真をみるとそれなりに年齢を感じるので、見た目と体力にギャップがありますね。


概要

2023.4.26 (水) 18:45
日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(名古屋市民会館 大ホール)

出演
ジャン=クロード・カサドシュ(指揮)
中川優芽花(ピアノ)*

プログラム
▊ ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』 作品9
▊ ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調*
▊ ミヨー:バレエ『屋根の上の牛』 作品58
▊ ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(←「道化師の朝の歌」から変更)
▊ ラヴェル:ラ・ヴァルス

4/26<第86回市民会館名曲シリーズ>曲目一部変更のお知らせ

料金
プラチナ席:¥7,900
S席:¥5,200
A席:¥4,200 
B席:¥3,200
C席:¥2,200
D席:¥1,600
Y席:¥1,000(25歳以下対象・当日券のみ)

※「新型コロナウイルス感染症対策とお客様へのお願い」をご確認の上、ご購入ください。

聴きどころ
リール国立管弦楽団の創設者にして、40年もの長きに渡り音楽監督を務めた現在87歳の指揮者カサドシュが登場。ラヴェル、ベルリオーズは言わずと知れた管弦楽法の大家ですが、ミヨーの『屋根の上の牛』も彼自身のブラジル滞在中の思い出に着想を得た、斬新でコミカルな一押しの作品です。ソリストにはドイツ出身で、今注目の若きピアニスト中川優芽花さんを迎えます。(田作幸介/ファゴット)

以上j