■モーツァルト:フルート四重奏曲 第1番 ニ長調 K.285
■ベートーヴェン:ピアノと木管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 op.16
休憩
■ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 op.34
三井住友海上しらかわホール 18:15開場 19:00開演


Mozart:Quartet for Flute, Violin, Viola and Violoncello No.1 in D major K.286 (1777)



 ラジオのオープニングとかに流れてそうな曲。晴れやかで良かった。
 気になった所は第3楽章で主題がピアノで出てくるところのビオラがやけに大きかった所かな。なんか理由があったのかしらん。ビオラがピアノに向かう雰囲気を邪魔してて気になった。


Beethoven:Quintet for Piano and Winds (1796)



 冒頭から堂々とした、かなりテンポ遅めの入り。まさしく正統派な感じのオピッツ節。序奏が終わり滑らかに、少しテンポを上げて主部に入るが。。。

 隣の人の鼻息が五月蝿すぎた。ピーピー音がしてる。ただのスースーならまだしもピーピーは勘弁してよ。起きてるとムカついてくるので気絶することにした。あぁ、割と気合を入れて結構序奏がどこで主部がこれで、ソナタ形式の提示部はこう、展開部はこう、2楽章は三部形式で、、、と予習をしていったのだが…。はあー。しかも、パンフレットにチラシが大量に挟まったまま手に持って寝てるし。ありえん。シャカシャカ音のするダウンを着たままだし。勘弁してよ。。とりあえずパンフレットは落とさなくて良かったね。マジでこの曲は最初以外記憶が無いわ。



Brahms:Piano Quintet in F minor, Op. 34 (1864)


 隣の鼻笛は収まったが、今度は少し離れた人が20秒おきくらいに強めの鼻息を噴射するようになった。2曲連続で騒音に負けるわけにはいかず、今度は気合を入れて集中することにした。

 最初から完璧な演奏を期待していたわけでは無いので(大人数のオケなら個人の技量は気になりにくいが室内楽はどうだろう、と)思ったよりもずっと弾けているという印象。オピッツ氏の安定した伴奏の上で自由に振る舞う弦という感じではあったが、勢いがある分4楽章で曲のカッコよさは十分出ていた。

 個人的に一番気になったのはやはり音程かな。1stVnは音程が上がりがち。それはそれで良いし、ソロとしては寧ろ正解なのだが、この曲はユニゾンが多いし上げすぎなテンションを抑えるところは抑えてきっちり揃えて欲しかった。

2ndVnはもう少し安定して欲しいのが1つと、Vc、Vaに合わせるところと1stVnに合わせるところの意識の(音程の?)切り替えをしっかりやってほしかった。伴奏ラインは長音でどうしても比較されやすく、やはり音程がずり上がりがち。1stVnと3度とか6度の所は1stに合わせてあげて欲しかった。
Va, Vcは1stVnと比べるとテンション低すぎ。だから2ndVnの仕事が大変になったというのもあると思うけど。でもピアノに合わせたともいえるような。でも曲調は勢いのある感じだから1stVnに寄せちゃって良かったんじゃないかな。

ピアノは粒立ちがしっかりしていて兎に角安定していた。オピッツ氏の安定性と若い弦で曲全体の構成は良かったと思うので、やはり今後に期待という感じなのかな。

フランク作曲ピアノ五重奏との関連性

 調性が同じ。ユニゾンの多用。以外にも、ブラームスを意識していことが明確に読み取れる場所があるはず。私はフランクの五重奏が好きだからわかるんだ。けど言語化できていないだけ(考え中)

その他

・アンコールは無し
・招待席(K列)にはユベール・スダーン氏らしき人影が。最初から最後までいました。
・関連ツイートまとめた https://togetter.com/li/1820761
・パンフレットがいつものB4の超詳しい解説付きじゃなくて、A5のシンプルな奴だった。解説目当てに行ってるとこもあるのでちょっと残念。とはいえ室内楽曲ならこれでも解説多いほうかもしれない

本日はクリスマス。てことでニールセンのを聞いてる。

以上