2021.12.18 (土) 16:00 愛知県芸術劇場コンサートホール 
 ▊ ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 作品125『合唱付』 
 小泉和裕(指揮/名フィル音楽監督) 並河寿美(ソプラノ) 
 福原寿美枝(メゾ・ソプラノ) 
 吉田浩之(テノール) 
 山下浩司(バス・バリトン)
 愛知県合唱連盟(合唱)
年末恒例の「第九」には、ベートーヴェンを指揮活動の軸に据えている小泉和裕音楽監督が2シーズンぶりに登場します。ソリスト陣はコロナ禍によって中止となった2020年6月定期「ミサ・ソレムニス」に出演予定だった、小泉監督の信頼も厚い面々です。前回は28名だった合唱も大編成の愛知県合唱連盟に戻り、おなじみの「第九」が年の瀬に響くでしょう。 https://www.nagoya-phil.or.jp/2021/0303120912.html 
 いつもよりキレのある演奏で、小泉監督の気迫が違うと思った。1楽章から揃った弦でハッとしたし2楽章の木管も綺麗で。2,3楽章間でソリストとコントラファゴット、ピッコロ、打楽器が入場するが拍手する観客を手で止める監督にもこだわりを感じる。4楽章は低音楽器のテーマはしっかりスタッカートな歯切れ良く、余計な手は加えず自然に揃える小泉監督の精神が見事に合ってる感じ。あれ第九ってこんなのだっけ、と、なんかいつもより上手と思ってたら終わってしまった。

第九は良い曲だ。通しで聞いた時の4楽章の高揚感は他にない。これは歓喜の歌が有名すぎてサビを期待しやすいことも関係していると思う。今日も上記の通りあっというまに終わってしまった感もあるが高揚感もしっかりあってとても良かった。

トランペットは相変わらず上手。ティンパニの音が粘り気のある感じでACOのスコーンと抜けてくる音と対照的だった。バスとテノールの声も割とドラマティックな印象を受けたACOと反対で若々しい張りのある感じ。特にバスの声は地声に近い声質なんだけど張りもあって不思議に思った。テノールは音程が上がりきってないように聞こえて少し残念だった。

合唱は3階席までの特殊配置で面白いのだが、私は普通の配置のほうが良いかな。上下左右から音が飛んできて広がりがある感じ。でも密集して密度があるほうが好き。マスクがあるせいでマスク越しの声という感じ。はやくマスクとれる情勢になっておくれ。プロの合唱団には適わないのはわかっているが、。、。

 今日は知人と行ったのだが、知人がいびきをかかないかヒヤヒヤしていた。右後ろにやたら咳込んでる人もいて気になった。少しは遠慮してタオルで抑えるなりしてほしいが…。途中入退場も数人いて扉の音もあった。とはいえ割と演奏に集中できていたと思う。

 名フィル第九、今年は金、土、共に完売だそうですごい。となると普段来ない人たちも多いのでマナーの点である程度は仕方がないか。この第九でハマって常連さんになってくれよー。

 同日芸文小ホールでジャン=カルロ・メノッティのオペラ「電話」がやっていたのだが14:00-16:00と時間がギリギリ被っており梯子は断念。翌日日曜日もあったみたいだがそこまで行きたいわけでもなかったのでパス。プログラムは気になるが…。
時間が被るといえば、来年3月19日の名フィル荘厳ミサ16時芸文とACOブーラムス1番&Vn協14時しらかわだ。どうしようかなぁうむうむ。
6月25日のACOオッテンザマー14時しらかわとパレルモ・マッシモ劇場ボエーム18時芸文は梯子できそう。高いので行くかわからんけど。そもそも来日できるのかな。

 帰りにジュンク堂で小泉監督の本をパラパラ見てきた。今日も会場でサイン入りの本を売っていたが完売したらしい。なんとなく躊躇してしまい買えなかった。コンサートの前に家で予習してきてほしいと書いてあったのでこれからはなるべく予習する時間を設けたい。(今までは予習したりしなかったり)あとは利き酒用語か。

以上