2022.09.03 (土) 名音大 森谷真理 ソプラノリサイタル
ソプラノ 森谷真理
ピアノ 江澤隆行
■クララ・シューマン:6つの歌曲 Op.13
■ロベルト・シューマン:「子供の情景」より「異国から」「トロイメライ」
■R.シュトラウス:セレナーデ op.17-2,万霊節 op.10-1,ツェツィーリエ op.27-2
■R.シュトラウス:Morgen! op.27-4
■ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」より「月の光」
■ドビュッシー:忘れられた小唄
■V.Davico:Fior d'amaranto(アマラントの花), O luna che fa'
lume...(おお,月よ) , Acqua di Rio... (小川の水よ)
□ヘンデル:「ジュリオ・チェーザレ」より ″V'adoro, pupille" "Da tempeste il legno infranto" (多分)
めいおん名城公園コンサートシリーズ 3rd Concert。開催直前に偶然ツイッターで見かけて急いで申し込んだ。既に3回目というこの企画の存在を知らなかった。配布プログラムに「市民の皆様に上質な演奏会をお楽しみ頂きたいと願い,計画しております。」と書いてある。なんとも嬉しい話だ。今回は声楽コース准教授の森谷真理氏による休憩なし1時間ちょいのコンサート。とはいえプログラムにない曲を1曲追加で,アンコールも2曲あり大満足だった。
ピアノ伴奏はカッチリした感じ。トロイメライは左手と右手のズレがよかったが,そこまで全曲通してカッチリ均等にやらなくても良いのではないかとも思った。
最初のクララ・シューマンのsechs Liederが曲として興味をそそられた。なんとなくシューベルトのVnとPfのための幻想曲に似ていると思った。民族的な共通の進行みたいなものがある気がする。特に第1,2,6曲目。これが旦那の作曲だったらシューベルトの研究成果の可能性も考えられそうだが違ってクララだった。
月の光の前にリヒャルト・シュトラウスの「Morgen!」を追加。
プログラム最後のVincenzo Davicoはイタリアの作曲家で1889年生まれ,1969年没らしい。時代としてはストラビンスキーより7つ年下で新しく感じるが曲は後期ロマン派的だった。wikipediaによるとマックス・レーガーとも交流があった模様。
アンコールが特にすごかった。森谷氏が10月に新国立劇場で演じるジュリオ・チェーザレのクレオパトラ役のアリア8曲(実際には1曲カットとのこと)から2曲。1曲目はいかにもヘンデルな感じがして面白い。2曲目は超絶技巧のアジリタが炸裂して大変楽しめた。先月8月20日ぶりの森谷氏。ここぞの声量もあるし安定しているしすごい。新国立は交通費が出せず行けないので聞けて嬉しい。生きる活力を分けてもらえたような気がする。
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