https://www.nagoya-phil.or.jp/2022/0210170043.html 

高関健(指揮)
金子三勇士(ピアノ)*

▊ バルトーク:ハンガリーの風景 Sz.97
▊ バルトーク:ピアノ協奏曲第3番 Sz.119*
▊ バルトーク:『中国の不思議な役人(不思議なマンダリン)』 作品19,Sz.73組曲
▊ コダーイ:ハンガリー民謡『孔雀』による変奏曲

聴きどころ
シティ・フィル、仙台フィル、静響、群響、藝大フィルで要職に就く名匠 高関健が選んだのは、ハンガリー、そして20世紀を代表する大作曲家バルトーク&コダーイ。「マンダリン」と『孔雀』は、卓越したオーケストレーションで聴き応えたっぷりの傑作で、近年は吹奏楽版も人気。ピアノは、ハンガリーにルーツを持ちバルトークを得意とする金子三勇士です。 

感想

・最初の曲の2楽章目、シンバルはミスしたと思った。 
・クラリネットソロはいつも通りキレイ。アパラチアの春の時はなんだかバラバラで浮いていたが全体のバランスも比較的よくなじんで聞こえた 

ピアノ協奏曲。予習は結構していったが少し眠ってしまった。1楽章はエヴァンゲリオンのピアノ連弾とヒンデミットのウェーバー2楽章目に似ていると思った
 ・ソロの演奏は、アンコールも含めて主旋律の主張が強いように感じた。主旋律(右手小指)の音量が大きい。このポップな曲調に主旋律が強調されるとちょっとつらい。響きを出してくれたほうが聞き疲れしなかったかも。 

中国の不思議な役人。Trbは1stが香川さん、2ndが田中さん。田中さんは少しお疲れ気味か比較的音量は小さくスライド裁きも調子が悪そうな演奏だった。一方香川さんはハキハキしていていつになく快調だった。バストロは京都市交響楽団の人。音は先月聞いたイメージ通り固めで響きは少ない。コントロールはばっちりだが、音はいつもの名フィルの小幡さんのほうが、特に響きと広がりがあってよいかな。 
・終曲、打楽器の音量が大きめで、管を結構覆っているように聞こえた。ああいうものなのだろうか。 
・テンポは中庸な感じ。 

孔雀変奏曲。あまり好きな曲ではないが、演奏はいつもより丁寧な感じがしてよかったと思う。バランスが良かった。トランペットは1st2nd共にかなり吹いていたのが印象的。いいぞ。 

 ・客の入りは半分くらいか。少ない。高校生らしき団体が来ていて総スタンディングオベーションだった。立たなくてはいけないという同調圧力が働いていそうで怖い。まあ奏者が喜ぶなら良いか。

・開演前舞台上でクラリネットの人が青少年のための管弦楽入門の1節を吹いていた。好きな曲なので聞けてうれしい。どうやら次の週飯田文化会館でやるらしい