▊ モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』
休憩
▊ R.シュトラウス:アルプス交響曲 作品64
小泉和裕(指揮/名フィル音楽監督)

記念すべき第500回は、音楽監督=小泉和裕とともに! 交響曲というジャンルの確立に、ハイドンと並んで大きく貢献したモーツァルト。その絶対音楽の最高峰にある『ジュピター』と標題音楽の最高峰にあるR.シュトラウスの「アルペン シンフォニー」をシーズン幕開けのプログラムとして取り上げます。

感想

モーツァルト

快速で飛ばすいつもの小泉監督っぷり。2楽章は落ち着いてそろっていたような気がする。他はちょこちょこはみ出たりしてまとまりきってない。 

アルプス

快速でぐんぐん進んでいく感じ。こちらもいまいち完全にはまとまってない。進むにつれて所々登山の脱落者が出ている。全体的にガサツな印象を受けた。
嵐の後のオルガンは音が大きいと思った。2日目は昨日より小さく、という指示があった模様。

ホルン艦隊はそろっていて気持ち良い。バンダの歯切れ良さも最高だった。バンダ隊のカーテンコールはなかった。 

自分にとっての頂点は、サミットではなく夜明け(Sonnenaufgang)だった。期待が膨らみ震える。

全体の強奏からのデクレッシェンドで音程が悪いのも萎えた。

トロンボーンはあまりビタっとしたかんじではなくアクセントっぽい抜け気味だったがああいうものかもしれない。期待通りではなかったが一応満足した。 

ぶっちゃけトランペットを聞きに行ったようなもん。いつも通り素晴らしかった。有名なソロの部分はクレッシェンドが入っていたことを知らなかった。カーテンコール時に小泉監督も拍手をしていた。 

小泉監督の唸り声が聞こえた。演奏終了後5秒位拍手が出なくて、客席に向かって目くばせする場面があった。

大編成故絶対的な音量が大きいのがちょっと私にはキツかった。打楽器が頑張る所など思わず耳を塞ぎたくなったが我慢した。みんなよく平気だよね……
ホールの容積も音量に対して限界を超えていた。飽和してお風呂状態だった。こうい大規模な曲は金山のフォレストホールが良いな。それか芸文に布を垂らすとか。国際会議場の大ホールを使うことはクラシックではないのだろうか。まあ、採算は取れないだろうし。マラ8やベルリオーズの葬送と勝利の大交響曲を国際会議場で聞いてみたいという願望は持っている。……オルガンが無かった……更に、昨年10月21日に名フィルの公演がそこである予定だったらしい。コロナで無観客になったが。

これからはなるべく2日目に行こうと思う。残念なことに1日目は完成度が低い。(どこのオケもそうだが……)



名古屋市の河村市長がいらしていた。席は2階席8列35番。体が重そうな歩き方をしていた。昔は自転車で選挙区を回るなどしていたが、もうあの元気な姿は臨めないのだろうか。
モーツァルトは目を閉じていたが、アルプス交響曲に対してチャイコフスキー悲愴と同じメロディがあるという発言をしている。真偽はさておき、ウーム恐れ入った。



NHK-FMのベストオブクラシックを録音したものを聞き返している。当日のマイクの配置は弦はプルト毎に設置してあってとても多いなと思った。なのにパンは全然振っていないし、管の音は遠いし、勿体ないなと思う。太鼓の音ももさっとしていてしかも全体のリミッターに引っかかっている最悪。ラジオ用の配慮だろうか、単にノイズだろうか、センターに変に定位しているものがある。なんだろう?