https://www.nagoya-phil.or.jp/2022/0210170031.html

アンガス・ウェブスター(指揮)
吉井瑞穂(オーボエ)*

▊ エルガー:序奏とアレグロ 作品47
▊ モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調 K.314(285d)*
▊ ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第5番ニ長調

1999年生まれの23歳ウェブスターが、名フィル定期史上最年少指揮者として、日本デビュー! 英国の超新星が選んだのは、自国の最重要シンフォニストであるヴォーン・ウィリアムズ。シベリウスに献呈された、あまりにも美しい交響曲第5番は、これが名フィル初演です。ヨーロッパを魅了した日本を代表するオーボエ奏者 吉井瑞穂も、名フィル初登場となります。

感想

指揮の諸々の仕草がアバドっぽいと思った。左手でふわっとつまんで均す仕草、曲の頂点で右手と頭が小刻みに震えたり。タクトを斜め上に向ける構え方にも雰囲気を感じた。実際アバドと多く共演した吉井氏はどう思ったのだろうか。

エルガー

面白かった。低弦が四分でウォーキングしているところなどが堂々としていて、まさに威風堂々を生みだした作曲者なんだなと思った。演奏もきっちりした感じだけど、堅苦しさは無くてよい。中間部のフーガはもう少ししっとりした感じになっていた。2ndVnソロの入りが少し乱れたか。全体的にコントラバスの音量が大きめだったように聞こえた。特に冒頭。 

モーツァルト

オーボエソロの音が輝かしかった。細い音、というわけではないが、一般的な太くて丸い音とは違ってツンツンざらざらした音だった。よく飛んできた。
フレージング。1拍目の表を小さめに吹いて、裏が音量の頂点になるというのが1楽章で印象的だった。音高通りに強弱をつけたのだろうが結構ハッキリついていたので印象に残った。スラーとアクセントの違いで余計そう感じたのもありそう。2楽章以降眠気が来てしまった。そこそこ予習したし眠くなるつもりは無かったので悔しい。

ヴォーンウィリアムス

実演で聞くと響きが綺麗。1楽章の響きが好きだった。2-4楽章はあまり一体化しきれいていないように聞こえた。オーケストレーションを後でスコアで確認したい。少し眠気があった。悔しい。

2楽章はチューバ協奏曲っぽい。3楽章はベートーヴェンの交響曲第6番からインスピレーションを受けたか?



サンシャイン栄の駅出入口を利用したらアイドルが踊っていた。ツイッターで検索するに、シャニムニ=パレードというらしい。そこまで混雑していたわけではなかったのでフォロワーが4630人もいてびっくりした。ところで、今回の名フィルの客の入りは2/3位だろうか。マイナー曲の割には入っている。フォロワー1.5万人に対して毎度10分の1位は席が埋まると良いのでは、とアイドルを適度に感覚を保ちながら応援している人達を見て思った。