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公式ブログ 第59回定期演奏会を終えて

感想

・オケの出来がプログラム前半後半で違いすぎる。前半はガタガタ、後半はスッキリ。やはり曲の難易度が如実に表れるか…。

・シェーンベルクのワルツ。最初は楽しんで聞けたけど後半ダレて寝。予習不足もあるけど

・ベルクのヴァイオリン協奏曲、これはソリストとクラリネット群が良かった。ソリストの白いドレスは「天使」を表す。暗譜と演奏から自信が伺える。予習をそこそこしていったのもあり、なんとなく曲を通して知的な交流ができた気分がしてよい。
・曲の肝は、やはりCl四重奏によるEs ist genug。緊張感のある無調のなか、ふと安らぎを感じる瞬間である。浄化作用があります。
・曲全体にちりばめられた民謡も曲を親しみやすくしている。逆に、この民謡とEs ist genugが無ければここまで演奏機会のある曲では無いと思う。

・アンコールはソリスト委嘱の曲。Es ist genugをバイオリンソロに編曲して、それにほかの旋律を少し載せたもの。この、もう一つの旋律は何かわからなかった。Twitterによるとルルからきているらしい。これはルルを聞きこむチャンス!ということで最近はルルを聞いている。

・Es ist genugにすっかりはまってしまった。カンタータ60とルルを無限リピート中。ベルクはアルテンベルク歌曲集も好き。

・シューベルトのイタリア風序曲は特に印象なし。モーツァルトのハフナーは最初は集中力がありそうな演奏で良かったけど第4楽章で緩んでしまったという印象。

・指揮の小林さんはアタックで下から上にあげるタイプ。やっぱこれがよい。ホールの照明でこげ茶に見えるチャコールグレーの衣装
以上

概要

華やかなりし音楽都市ウィーンの煌めきと影
第59回定期演奏会[B定期]
2023年7月1日[土]
開場:17:15  開演:18:00
三井住友海上しらかわホール

指揮/ 小林資典
Motonori KOBAYASHI
ヴァイオリン/ 石上真由子
Mayuko ISHIGAMI

プログラム
シェーンベルク:弦楽のためのワルツ
ベルク:ヴァイオリン協奏曲≪ある天使の思い出に≫
シューベルト:イタリア風序曲 ニ長調 D 590
モーツァルト/:交響曲第35番 ニ長調 K. 385「ハフナー」
Arnold Schoenberg:Waltzes For String Orchestra
Alban Berg:Violin Concerto≪Dem Andenken eines Engels≫
Franz Schubert:Overture in D Major, D. 590, " In the Italian Style "
Wolfgang Amadeus Mozart:Symphony No. 35 in D Major, K. 385, "Haffner"