感想

 オケは最初は結構バラバラだった。途中から揃ってくるが、それでもなおバラついてムラがある。ホールの反響でダブってるのかと一瞬思ったくらい。でも弦楽器に抑揚がついていてよい。こういうの見るとやっぱり日本の弦セクションは、まだまだ棒演奏じゃないかな。カッチリ揃っているという利点もあるんだけど。

 トランペットソロは金管楽器の一つの頂点、目指すべき演奏だった。ホコリ被ってるトロンボーン練習したくなった。完璧なタンギング、強弱コントロール、ホールの隅々まで届く音。ところが16分音符の細かいパッセージは変な偏りがあった。それが曲全体で2,3箇所。オケとのテンポの兼ね合いを図りそこねたか?

 フルートソロは音小さかった。つい先日ワルター・アウアーとLEOのデュオをしらかわホールで聞いたばかりだがこんなにスカスカな音では無かった。ホールって大事だね。それにしても今日の音は重みが無い。Trp.Fl.それぞれアンコールは無し。

 ベートーヴェンはテンポを頻繁に変えて、言ってしまえば統一性に欠けて真意が見にくい演奏だった。最後は一段階丁寧になったか。途中が揺れすぎて到達間が薄い。でも悪くはないですよ…。

 オケはチェロコンバス魂斗羅不亜神以外立奏。疲れそう。ほうれん草。コントラファゴットは日本人だそう。金管は古楽器。ナチュラルホルン、サックバット、ナチュラルトランペット孔が空いてるかまでは見えない。調律はモダン。

 アンコールはハイドン96番第3楽章。

 客席に石上真由子氏を発見。明日のベルク楽しみにしてます。
 
 客入りは半分はいないくらい。ロクな宣伝せずに共産党のリツイートばかりしてるプロアルテムジケにしては悪くない方かも。

概要

刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
2023年6月30日 金曜日

【出演】
 指揮:エンリコ・オノフリ
 フルート:ワルター・アウアー
 トランペット:ガボール・タルケヴィ
 オーケストラ:ハイドン・フィルハーモニー

【プログラム】
 J.ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.Vlle:1
 W.A.モーツァルト:
 フルート協奏曲第2番 ニ長調 K.314 (285d)
 L.v.ベートーヴェン:
 交響曲 第5番 ハ短調 Op.67「運命」

 アンコール:ハイドン交響曲96番第3楽章

時間
18:15開場 19:00開演

料金
S席5,500円 A席4,500円 [学生(小学生以上25歳以下)]3,000円 ※未就学児入場不可。

☆文化庁子供鑑賞体験支援事業  
 小学1年生から18歳以下の学生のかたを無料招待いたします。
 詳しくはこちらをご覧ください。4月17日より受付開始、先着順・定員に達し次第終了となります。
https://www.proarte.jp/shop/products/detail.php?product_id=2879

発売日
2023年4月15日(土)10:00~
主催:プロ アルテ ムジケ
共催:刈谷市・刈谷市教育委員会・刈谷市総合文化センター(指定管理者:KCSN共同事業体)
後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京、日墺文化協会