要点
・1日目との比較…最初パワフル後バテバテ

概要


▊ シベリウス:交響詩『タピオラ』 作品112
▊ 藤倉大:三味線協奏曲[管弦楽版]
▊ 藤倉大:そでひちて(アンコール)
休憩
▊ ニールセン:交響曲第4番『不滅(消し難きもの)』 作品29,FS.76

ロベルト・フォレス・ベセス(指揮)
本條秀慈郎(三味線)

S席:¥6,400
A席:¥5,200
B席:¥4,200
C席:¥3,200
D席:¥2,200
Y席:¥1,000(25歳以下対象・当日券のみ)

スペイン人ながらヘルシンキで学び、「北欧音楽こそ自分の音楽」と語るベセスが選んだのは、デンマークの巨星ニールセン。クラシック音楽の辺境の地で、第一次世界大戦の真っただ中に生み出された、ほかの誰とも似ていないユニーク極まるシンフォニーは、人間の消し難き精神を高らかに歌い上げます。藤倉大の三味線協奏曲では、委嘱者 本條秀慈郎が登場。


感想


 ニールセンは曲の前半はパワフルな演奏で、後半はバテて乱れが見られた。前日と比べて終始オケが暴れがちで、指揮者の余裕も少なくなっていた。でもそれは悪いことではなくて躍動感あふれるエネルギッシュな演奏になっていた。ただ最後の方の和音まで濁っていたのはいただけない。第1楽章から張り切り過ぎ。両日行くと2日目の演奏は大体こんな感じ。

 フィナーレのTimp2は金曜日より音量が確実に小さくなっていた。なんで?金曜日はTimp1と対等だったが土曜日は抑えめになっていた。マレットを変え忘れたとか、なわけないか。

 タピオラの曲自体について。513小節目からの弦のppのトレモロとその後の管のcresc. possibile、から、569小節目fff(Allegro moderato)に至る一連のクレッシェンドが良かった。曲の頂点はここにあると見るのがよいだろうか。ただここより前はオーケストレーションもモゴモゴしているし、素材の数も多くて整理されていないし。シベリウスがやりたいことはわかるけど共感できない。


 藤倉大は今日も何が良いのかわからなかった。私には難しすぎた。三味線の音は意外と小さいし。アンビエント方向は捨てたほうが三味線と相性良いと思いますが。ショスタコーヴィチのVn協1番を三味線でやったら面白そう。プログラムノートに三味線の音色の魅力はディストーションをかけられる所とあったが、私はそこに魅力を感じない。最大の長所は、なってる音が小さくても、バチバチする音がレイヤーされていてオケなかでも抜けてくる所だと思う。

 追記。ソリストは長唄の人らしい。津軽三味線ではないのも難しく感じた理由かもしれない。 

 撥弦楽器の協奏曲つながりでイングウェイ・マルムスティーンのギター協奏曲を紹介する。実物は大音量すぎて耳痛くなりそうなので聞きに行きたくないけど。

以上