ブラスアンサンブル・ロゼ レギュラーコンサート vol.6 20周年記念公演 
Produced by 葵鐘会

■Victor Ewald (1860-1935) : Quintet No.2 for Brass Quintet Op.6 (ca. 1905)
■William Boyce (1711-1779), arr. Howard Cable : William Boyce Suite (1982)
休憩
■Morley Calvert (1928-1991) : Three dance impressions (1978)
■Paul Nagle (b.1947) : Jive for five (1982)
■Enrique Crespo (1941-2020) : Spirtual waltz (1967)
■Chauncey Olcott (1858-1932), arr. Toshinori Terukina : My Wild Irish Rose for Brass Ensemble Rose (1899)
アンコール:夏の名残のばら

実は私は2005年の東郷町レクチャーコンサートに行っており、なんと17年ぶりのロゼさんである。その時、どの楽器やってみたいですかー、みたいな質問に、私はTrb、父はTubaに手を挙げたのを覚えている。父は大きくてなんか良いじゃんと言っていた。あれから17年、楽器好きが幸いし音楽も聞くようになり、今では面倒くさいオタクになってしまったが、同じ趣味が続いているのは自分でも面白い現象だと思う。という個人的思いれに浸りつつ、コンサートに臨んだ。

*何分幼かったので誰の公演か先日まで忘れていた。今回の公演情報を調べていて、昔行ったのはロゼだったと分かった。

金管五重奏曲第2番 Op. 6

第3楽章でブラームス交響曲第2番第4楽章が出てきて、すぐ気が付いたので嬉しくなり解像度が上がった。ていうか、他の部分もどこかで聞いたことある気がする…。テューバはF管ぽいバルブのやつ。

オケスタとしても多分有名


ウィリアム・ボイス組曲

テューバは楽器を変えて、ロータリーの、よりベルが小さいものに。それに伴いフォーカスのある音に変化。2階席で響きがよく聞こえていたのもあり結構違いを感じる。トランペットは2本ともEs管?で、序奏後のフーガも相まって神々しい感じ。2楽章はTuba、3楽章はTrbが活躍し、それぞれ乱れなく良かった。フーガの受け渡しも良かった。1番最後から2番目のTuの音はペダルトーンだったのか、アタックが一瞬もたついて、そのことについてなのかわからないが曲終了後メンバー同士でニヤリ。オタクな私も( ̄ー ̄)ニヤリ

3つのダンスの印象

2階席は反響が大きすぎると思ったので後半は1階席に移動した。(自由席)これは正解だった。2階席はちょっとぼやけすぎだと思った。休憩後は衣装を黒から薔薇色に変えて、トークも交えて華やかに。後半Tubaはずっとバルブ。終楽章は8分の5拍子で面白い。

ジャイブ・フォー・ファイブ

Trpの方が15年くらい前にジャズ奏者の外国人と交流する機会があったらしく、こちらはクラシック、向こうからはジャズを教えあうことでパワーアップした、らしい。ジャズはよくわからないが、Trpの比重が大きい曲で、皆を引っ張ている感じがあってよかった。ここまでのプログラムでも結構疲労しているであろうに、華麗にハイトーン決めててすごいなとも思った。

Tubaのカデンツァは、ヴォーン・ウィリアムズのテューバ協奏曲の冒頭フレーズをパロッたものにおそらく独自にアレンジされていて、非常に面白かった。冒頭ソロの5音を3オクターブくらい上昇しながら繰り返した感じだった。私はオタクなので気が付きました( ・´ー・`)

スピリチュアル・ワルツ

ワルツで楽しい。前曲と比べると大人しめで、プログラム終盤に向かっていることを意識する。

マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ

トークで、20年続いたことで色々あったが、今後さらに、30年、40年、50年?やっていきたい。こんなに沢山のお客さんがきて感謝している。アルバムのジャケットはテューバの方の弟さんであること。プログラムの凍った湖はサロマ湖?であること。最初は営業等もやっていたが、先生に今後10年先のことを考えて、コンクールなどにも出るようにした。等話していただいた。

穏やかで明るいプログラム最後の曲と、アンコールを聞いて、自分の2005年時に思いをはせつつ、ロゼさんの今後を祈りつつ、和やかに時間を過ごした。

その他

曲目解説はACOでおなじみ、白井薫氏
その他関連ツイート

しらかわホールを含むビルが売却されることで話題がもちきり。どうなるのか行く末を見届けたい。以上。