2021.2.19 (金) #名フィル487 坂田直樹氏の新作とマーラー巨人
▊ 坂田直樹(名フィル
コンポーザー・イン・レジデンス):拍動する流れ-管弦楽のための[委嘱新作・世界初演]
▊ マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』
コロナから防衛するためコンサートは自粛していたが、ついにあのマーラーができるということで重い腰を上げて行くことにした。4管編成が組める位なら行っても大丈夫だろうという感じ。前回は何を見たのか忘れていたが、部屋を漁っていたら2019年12月の第9のパンフレットが出てきたのでそれだった。その時の第9は良かったなぁ。2017,2018年はほとんど行って無いので気分としては3,4年ぶり。
拍動する流れ
開演前に作曲者である坂田氏から少し話があった。うろ覚えだが、坂田氏は海を見に行った時砂の粒子がさらさらと手から流れているのを見てそういうのを表現したいと思ったそう。コロナで自粛が推奨され分断されるご時世の中、粒子の繋がりの様子が気になったとか。無調の曲だが完全な無調っぽい曲ではないとかも言ってた気がする。曲の構成として大雑把に、超緩→緩→緩→急→緩→急→緩、で、細かい音で構成された粒子っぽい主題が繰り返されてた。沢山の打楽器が用いられているのも特徴。
印象は悪くなかった。後味として、なんだか手から砂が逃げて行ってしまうような良くも悪くもつかみどころのない(一発では覚えられない)感じだった。もう半年近く経つし時効だから書くけど、2回目の急でトロンボーンがミュートを落としたのだがそのコンコン音すらも曲の一部のようでむしろ新たな発見がありそうな気がした。でも落とすタイミングがあと1小節早ければ急の頂点で更に完璧だったなというのは覚えてる。自分もアマチュアトロンボーン奏者の端くれなので気持ちが痛いほどわかる。しょうがないよね。
重厚な曲ではなくあくまでキラキラ感に徹した感じで良かった。
マーラー1番 巨人
3,4楽章の間の「間」が良かった。そして4楽章の堂々とした入りも気に入った。早い部分だがごちゃごちゃになっていなくて明確で3楽章の威厳が損なわれていないような気がした。コントラバスソロも良かった。
最後の拍手、コントラバスをはじめ各楽器奏者が指揮者に促され起立するが、チューバが選出されないってどいう言うこと!?やっぱりチューバソロは一瞬過ぎたか。
ホルンの野々口さんが定年で卒団するらしい。お疲れ様でした。ベテランの引退は観客にとっても痛い損失。
コンサートとは関係ないが、開演前に舞台上に置かれる携帯電話をマナーモードへの立て看板と、けたたましい通知音を用いたアナウンスが無くなっていた。雰囲気が壊れるとかいう苦情が入っていそう。知らんけど。そういえばオルガン横の電波阻害装置と思われる棒も無くなってた。 その他のツイート川瀬賢太郎とのリハーサルは、マーラーの交響曲第1番『巨人』へ。ホルンの野々口義典は、今回の定期演奏会が、名フィル楽員としての最後の出演! ラストは華々しく、立ち上がっての演奏で、名フィル楽員人生を締め括ります。ぜひその姿を、目に焼き付けてください! pic.twitter.com/B8Ys5bqyGH
— 名古屋フィルハーモニー交響楽団 (@nagoyaphil) February 17, 2021
マーラーの交響曲第1番『巨人』の第1楽章といえば、トランペットのバンダ! 今回は宮本弦、坂本敦、松田優太(右から)の3名が吹きます。
— 名古屋フィルハーモニー交響楽団 (@nagoyaphil) February 16, 2021
この後、オーケストラの中に戻りますが、決して「本番が始まっているのに遅刻した」わけではございませんので、誤解のなきよう…。 pic.twitter.com/uEagYYnNtl
バンダに苦情入れる人がいるとかマジかよw 真面目すぎるというか、そういう風に考える人もいるんだなぁ 以上時々アンケートに、「トランペットが遅刻してけしからん」と書かれるので、どうにかして誤解を解きたいです…! https://t.co/RVHkMMYoTy
— 名古屋フィルハーモニー交響楽団 (@nagoyaphil) February 16, 2021
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