概要

2022/10/16 日曜日 13:00開場 14:00開演
東京芸術劇場コンサートホール
東京都交響楽団 第960回定期演奏会Cシリーズ

指揮 トーマス・ダウスゴー Thomas Dausgaard
チェロ 宮田 大
■ルーズ・ランゴー(1893-1952):交響曲第4番≪落葉≫
■ロベルト・シューマン(1810-1856):チェロ協奏曲イ短調op.129
アンコール:赤とんぼとトロイメライの組み合わせ
休憩20分
■カール・ニールセン(1865-1931):交響曲第4番op.29≪不滅≫
聴きどころ
シアトル交響楽団音楽監督やBBCスコティッシュ交響楽団首席指揮者などを務めるトーマス・ダウスゴーが7シーズンぶりに都響に登場です。ランゴーとニールセンという自国デンマークが誇る作曲家2人の作品に加え、マエストロたっての希望で独奏に宮田大を迎えてのシューマン。特に近年再評価が進むランゴーと、ニールセンの代表作《不滅》をダウスゴーの力強い指揮で聴けるのは、この作曲家たちをよりよく知る好機です。音楽芸術の未来への希望をこめて。

料金
一般 7000/6000/5000/4000/2700(Ex)
シルバーエイジ 5600/4800/4000/3200
U-25 3500/3000/2500/2000

感想

スコア
Carl Nielsen 2015 150years : https://www.carlnielsen.org/en/works?page=1

ニールセンが素晴らしかった。やっぱりニールセンは筆者にとって本当に大事な作曲家であることを再認識した。
冒頭はテンポが速めで比較的一直線に進む。第3楽章まで一直線。こういうパターンはドライになりがちなので最初は警戒したが,Allegroの入りの溜めを聴いたときに,全てはここに到達するためだったんだと確信させられた。筆者の知らなかったこの曲の一面を見れた。大変感動。

ティンパニ1は舞台奥,ティンパニ2は上手側舞台手前。ティンパニ2の登場って最後のほんの一瞬だね。マーラーのティンパニ2台体制を聞いてるとなんか勿体ないなと思った。場所に関しては下手上手の左右に分けて舞台奥に置くほうが視覚的には面白いんじゃないかと思った。

指揮者の上半身が大きく揺れる様子が面白い。結構イメージが伝わってくる。

Trb1は全曲通して常にフライング気味だった。どうした?
ザッカリー氏入団おめでとうございます。今回は2ndを吹いていた。音はACOでも聴いていた通りほかの2人と比較してもかなり丸め。

チェロ協奏曲は寝ないように頑張った。なんか3楽章通しで聞いても長い第1楽章みたいな曲。ヴュータンのVn5みたいな。ソリストは軽く弾いているように見える。ああいう風に自然に響かせる風のスタイルが流行ってるのかな。緩徐楽章はきれいなんだけど,動きのある所は余計な膨らみがおおくて筆者のイメージとは合わない。
アンコールはトロイメライを1番,夕焼け小焼けの赤とんぼを2番にした創作モノ。

ランゴーの4番は派手で煌びやかだけれども素材が多すぎてまとまりきっていない感じがする。

雑記
東京芸術劇場,今回は3階席にしてみたけど正解だった。前回2階席で,音が遠いわりに響きも少ないと感じていた。3階席はそれなりに響きが聴こえてよかった。近くにエア指揮をする若者がいたのが鬱陶しかった。

ランゴーの時にキーンと補聴器の音が聞こえた。チェロ協奏曲の前にアナウンスで注意していたのが好印象。チェロ協奏曲では治らなかったが,再度休憩中にアナウンスし,後半は補聴器の音は聞こえなくなっていた。

どうでもいいけど東京芸術劇場は半旗を掲げていた。以上。